2025年8月28日放送の『徹子の部屋』に登場したのは、今もっとも注目される女性落語家のひとり、桂二葉(かつら によう)さんでした。
数少ない女性落語家として活動しながらも、自分らしいスタイルで落語に挑む姿が印象的で、放送を通してその素顔や人柄に触れることができました。
幼少期は人前が苦手
番組でまず驚いたのは、幼少期は人前で話すことがとても苦手だったという意外な一面です。
今の堂々とした高座の姿からは想像もつかず、そのギャップに驚きました。
私も男性社会で長年働いてきた中で、理不尽に感じることが多々ありました。
そんな環境で必要だったのは“反骨精神”。
二葉さんが落語の世界で努力を重ねてきた姿と自分を重ね、強い親近感を覚えました。
大学のときに落語と出会う
幼少期はテレビを見たことがなかった二葉さん。
大学生時代たまたま見た番組から笑福亭鶴瓶さんの大ファンになり、追いかけをするほどだったそうです。
あわよくば付き合いたいと思ったとか(笑)。
ちょっと変わった学生時代だったのかもしれませんね。
そんな鶴瓶さんをきっかけに落語の世界にのめり込み、次第に自分も高座に立ちたいという思いが芽生えていきました。
観る側から演じる側へ──この転機が、桂二葉さんの人生を大きく変えた瞬間だったのでしょう。
師匠と大師匠の存在
桂二葉さんの師匠は 桂米二(よねじ)さん。
さらにその師匠にあたるのが人間国宝の 桂米朝さん です。
落語に詳しくない私でも米朝さんの名前は知っていましたし、多くの名人を育てた大師匠として有名です。
ちなみに、ざこば師匠(桂ざこばさん)も同じく米朝さんのお弟子さん。
そう考えると、二葉さんが継いでいる系譜の重みが伝わってきます。
女性でありながらその門を叩いた勇気と覚悟に、改めて尊敬の念を抱きますよね。
弟子入りの苦労と人柄
落語の世界は伝統的に男性社会で、弟子入り自体が容易ではなかったはずです。
番組でも、師匠のもとで修業を重ね、噺を覚える苦労や葛藤を率直に語っていました。
9歳の女の子が「弟子にしてください」と申し込んできたというエピソード。
子どもにまで「この人に学びたい」と思わせるのは、やはり二葉さんの人柄がにじみ出ているからだと感じます。
自分の子どもが落語家になりたいと言ったら?
このエピソードを聞きながら、ふと自分に置き換えて考えました。
もし我が子が「落語家になりたい」と言ったら、応援できるだろうか…。
正直に言えば悩むと思います。
それでも最終的には「やりたい」という意思を尊重したい。
番組の中で、二葉さんのお父様は「人前で話もできないのに落語家なんて無理だ」とおっしゃられたそうです。
しかし今では高座に立つ娘の姿を客席から恥ずかしそうに見ているとのこと。
娘の努力を目の当たりにして、きっと誇らしく感じているのではないでしょうか。
この微笑ましいエピソードに、思わず心が温かくなりました。
父親と母親とでは考え方が違うかもしれませんが、私自身も二葉さんのご両親と同じように子どもの挑戦を見守り、応援できる親でありたいと改めて思いました。
まとめ
『徹子の部屋』で見せた桂二葉さんは、落語家としての実力だけでなく、人柄の温かさや素顔の魅力も印象的でした。
幼少期の苦手意識や大学時代のユニークな一面、そして桂米二さんに弟子入りして努力を積み重ねる姿は、多くの人に共感と勇気を与えてくれるはずです。
女性落語家としての挑戦は決して平坦ではありませんが、だからこそ桂二葉さんの存在は輝いて見えます。
これからの活躍を注目していきたいと思います。
『徹子の部屋』2025年8月28日放送回の詳細は、テレビ朝日公式サイト でも紹介されています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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