そのかゆみ、ムヒで本当に平気?忍び寄るトコジラミの恐怖

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”虫だらけの部屋で児童寝させ 謝罪”ーーそんなショッキングなニュースを目にしました。

報じられたのは、林間学校で宿泊した子どもたちの部屋に大量のトコジラミ(南京虫)が発生していたという衝撃の事実。

担当の教師は”トコジラミは夜行性だから、電気をつけて寝れば刺されにくい”と説明し就寝するよう指示したといいます。

とても考えられないニュースで

そこで今回は、トコジラミ被害の実態と、刺されたときは市販薬のムヒで安心なのか、その正しい対処法についてご紹介します。

◾️トコジラミとは?ダニとは違うその正体と習性

トコジラミは、別名”南京虫”とも呼ばれ、夜間に人の血を吸う吸血害虫です。

肉眼でも確認でき、成虫時5〜8ミリ程度、茶褐色で楕円形、とても薄い見た目をしています。

高温多湿な場所を好み、ベッドの隙間・家具の裏などに潜んでいることが多く、気づかぬうちに繁殖しているケースもあります。

習性として、夜行性で暗い場所を好むため、明かりをつけておくと活動が抑えられる場合があります。

今回のニュースで教師が「電気をつけて寝るように」と指示したのは、この習性を考慮した対応だったとみられます。

トコジラミは「清潔な場所でも」発生する可能性があり、旅行先の宿泊施設や公共交通機関を通じて持ち帰ることもあります。

◾️刺されたらどうなる?かゆみと腫れ・発熱に要注意

トコジラミは寝ているとき、肌が出ている首や腕、足などから吸血するので、もし肌の露出している部分にかゆみがある場合は、トコジラミの可能性も疑いましょう。

トコジラミに刺されると、蚊よりも強いかゆみと赤み・腫れを伴うことがあり、人によっては熱が出る場合もあります。

かゆみのピークは刺された”翌日以降”に来ることが多く、数日〜1週間以上続くことも。

特に子どもや皮膚が敏感な人にとっては、寝不足や掻きむしりによる二次感染などのリスクもあります。

二次感染や発熱を伴う場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

◾️ムヒは効く?市販薬での応急処置

かゆみ止めとしてお馴染みの『ムヒ』シリーズには、液体タイプやジェルタイプ、子ども向けなどさまざまな種類があります。

軽度のかゆみや炎症にはどれも一定の効果はありますが、トコジラミの刺し跡はかゆみが続く傾向があるため、ステロイド成分入りの『ムヒアルファEX』のような炎症をしっかり抑えるタイプがおすすめです。

1週間使用しても改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。

また、”トコジラミの駆除”をしなければ根本的な解決にはなりません。

◾️放置は危険!早めの対策が重要

「1匹くらいなら…」と放置していると、トコジラミは短期間で爆発的に繁殖します。

1度交尾を行えば毎日卵を産むようになります。

駆除は専門業者への依頼が最も確実ですが、

  • スーツケースや寝具を高温スチームで除菌
  • 部屋の隅やベッドフレームを掃除機で吸引

など、自宅でできる予防策もあります。

◾️まとめ|ムヒは応急処置。かゆみの裏に潜む「害虫の影」に注意

ムヒで痒みを和らげることは大切ですが、「かゆみの原因が何か」を突き止めることがもっと重要です。

今年に入ってからも、トコジラミによる集団被害や宿泊施設でのトラブルが相次いでいます。

市販の殺虫剤が効かない「スーパートコジラミ」が多く生息する地域への、海外旅行やインバウンドで、それらがすみ着く部屋に泊まり、荷物や衣服に紛れ込んでいるのに気づかず自宅で繁殖させてしまうケースが多いです。

”ただの虫刺され”と思わず、刺された跡・かゆみの強さ・場所に心当たりがあるなら、一度”トコジラミ”の可能性を疑ってみましょう。

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