7月20日、山手線でモバイルバッテリーの発火による運転見合わせが発生しました。
この事故を受けて「自分のバッテリーは大丈夫?」と不安に思った方も多いのではないのでしょうか。
実は、モバイルバッテリーの発火事故は年々深刻化しており、消費者庁には162件もの事故報告が寄せられています。
特に2025年は過去最多ペースで事故が増加中。
あの人気メーカー「Anker」でさえ47万台もの大規模なリコールを実施する事態となっています。
この記事では、発火しやすい危険機種一覧、今すぐできる安全チェック方法、そしてあなたの身を守る情報をまとめました。(持ち運び用の外付け充電器について解説)
最後まで読んで、お手持ちのバッテリーをチェックしてください。
【衝撃の事実】2025年モバイルバッテリー事故が増加している理由
消防庁の統計によると、モバイルバッテリー関連の火災事故は5年で2倍に増加しています。
令和5年中では、モバイルバッテリーから出火した火災が最多となっており、身近な危険として無視できない状況です。
参考文献:東京消防庁
急増の3つの理由
1:大容量化
最近のモバイルバッテリーは10,000mAh、20,000mAhと大容量化が進んでいます。
容量が大きくなるほど内部の熱が蓄積しやすく、発火のリスクが高まります。
2:安価な海外製品の流入
Amazonや楽天で「激安バッテリー」が大量に販売されていますが、安全基準を満たしていない粗悪品も紛れ込んでいます。
3:長期使用による劣化の見落とし
「まだ充電できるし大丈夫」と思っていませんか?
内部では、危険な劣化が進行している可能性があります。
【危険度MAX】発火・リコールの多い機種一覧
実際にリコールや事故報告が多くあった機種です。
** Anker PowerCoreシリーズ(複数製品)**
ー リコール台数:47万台(日本)
ー 海外では:110万台リコール、19件の火災・爆発報告
ー 対象機種: PowerCore 5000、PowerCore10000QC、PowerCore20100、PowerCore2680
** CIO SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 **
ー 事故内容:発火事象により自主回収
** エレコムDE-M01シリーズ **
ー リコール対象:DE-M01L-10440、DE-M01L-13040
【閲覧注意】実際の爆破映像と異常・発火時はどうする?
NITE(製品評価技術基盤機構)が公開している実際のリコール製品、発火実験映像です。
※ 0:24から爆発音とともに激しく炎が映し出されます。苦手な方はご注意ください。
次も、NITE(製品評価技術基盤機構)が公開している、異常・発火時の対処法の映像です。
※ 冒頭から爆破映像が流れます。苦手な方はご注意ください。
リチウムイオン電池が燃えたときは、水による消火が一番有効です。
消火した後も熱を持っているので素手で持たないように!
冷却しないまま可燃物に接触すると、新たな火災に発展する恐れがあります。
外出時に発熱・発火したときは、落ち着いて駅員や消防士の指示に従いましょう。
【緊急チェック】5分でできる安全診断
すぐに処分すべき危険サイン
以下の項目に1つでも当てはまったら、今すぐ使用を中止してください。
☑️外観チェック
⬜︎本体が膨らんでいる
⬜︎表面にヒビや変形がある
⬜︎異様に熱くなる(40℃以上)
⬜︎異臭がする(酸っぱい匂いなど)
☑️性能チェック
⬜︎充電時間が極端に短くなった
⬜︎充電が全然持たない
⬜︎勝手に充電が落ちる
⬜︎充電中に異音がする
☑️使用年数チェック
⬜︎購入から3年以上経過
⬜︎毎日使用で2年以上経過
⬜︎落下や水濡れ経験あり
☑️メーカー・機種チェック
⬜︎上記ランキングの該当機種
⬜︎ノーブランドの激安品
⬜︎PSE認証マークがない
【正しい捨て方】膨張・破損していた場合
- お住まいの市町村に確認する
- 購入店に回収してもらえるか問い合わせる
- 購入店が対応できなければ、製造メーカーに確認しましょう
【まとめ】
1. 使用中のバッテリーをチェック
2. リコール情報の確認
3. 新製品への買い替え
わかってはいるけど、つい充電しながらゲームしちゃいますよね〜。
何年も使ってるけど、特に支障ないから…
私もそんな感じで、なんとなく使っていました。
膨張していたりすると、捨て方も面倒ですよね。
これを機に、今一度確認してみましょう!
あなたの身を守るのはあなた自身です。
今日からできる対策を始めて、安全なモバイルライフを送りましょう。
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